日々の暮らしも(2003年)


12月31日(水)年の瀬

 除夜の鐘が聞こえる。このへんにお寺なんてあったっけなと、コーヒー牛乳をすする。今年は変に年末が長いので、いつもどうやって過ごしていたのか思い出そうとしたり、今年の紅白はどっちが勝ったのかと全く興味のないことに馳せたり、乾燥プルーンをつまんだりしても、大晦日です。来年もいいことがたくさんありますように。


12月28日(日)下見

 北鎌倉で降りて、鎌倉街道をぶらぶら歩く。途中去来庵というコーヒーシチューの店でお昼を食べた。タンシチューが柔らかい。ビーフシチューはかなりボリューミィであった。あんなに牛のお肉を食べたのは、3年前の牛祭の時以来だ。コーヒーもふつうにおいしい。商売っ気も適度にあって流行ってそうなのに僕ら以外お客がない。なぜかしらねぇと思ったら11時半過ぎにバタバタと増えてきた。母娘、壮年夫婦二組連れ、大学生風アベック、わけあり風アベックなどなど。
 鎌倉駅に向かってずんずん歩いて鶴八は横目で見て通過。木犀堂にも立ち寄る。これぐらいの広さの書斎を作りたい。
 鎌倉駅から江ノ電に乗って江の島へ。マンションがいくつか分譲に出ていた。富士山がよく見えた。天気がよかった。エスカーに衝撃を受ける同行者。あれはうまいことつくってあって、外からは見えないようになっているのだ。まぁ日本で最初の×××ということで。猫の餌代になっているってことで。
 長谷まで戻って大仏さん。去年見たときは実はあまり何とも思わなかったのだが、今日ふつうに冷静に尋常に眺めてみれば、これはありえないなと。入場するなり大仏だからな。外にいるし。でかいし。寝てるし。こういうの死ぬまでに作りたいなぁ。
 そのまま歩いて鎌倉文学館。窓から海の方を見遣れば、由比ヶ浜の町並みも夕日に映える。これが目的だったとも言える。やっぱりこのあたりかねぇ。
 横浜で中華食べて帰った。腹の底が抜けそうだ。
 写真いろいろ撮ったので見てくださいね。


12月26日(金)撤退

 戻ってきてしまいました。クリスマスの日記を書いていて、なんかどうよはてなと思ってしまったので、戻ってきてしまいました。ココログの方は続けてみようと思いますが、なかなか気安く書くのが難しく、すでに書いた三日間は私にとっては気重く書いたものでした。もっと備忘目的的に記述してみたいのです。
 仕事納めで来年もよろしくと室の中を挨拶して回ってみたが、どうにも空々しい。来年って何なの。今年って何なの。吉井くんにクリスマスはどうしたのさと聞いてみるも、ハハハひとりでモスバーガー食ってましたよ、と。鶏は悔しいんで牛いきましたよ。狂牛病ですよ。と。そういえばうちも豆腐とキムチの炒め物だったよ。中島さんに、ハリンさんちはテレビないんでしたっけ、いや、テレビあるよ、ビデオはありますか、いや、ビデオはないよ、と言うと、とても悲しそうな顔をされて、あ、まずい。でもDVDなら見られるよと取ってつけるも、DVDはダメだったんですとさらに悲しそうな顔をされてしまい、そんな悲しそうな顔が、今年最後に見る中島さんの顔だった。まぁそれはいいのだが、仲よくな。みんな仲よくな。


12月24日(水)2003年のクリスマスタイム

 メリーです。クリスマスです。とはいえ年賀状です。まだまだ年賀状です。この生涯でこんなにも年賀状を書くことは、金輪際ないでしょう。ついに今年はコンピュータに頼ってしまいました。それでもまだ終わりません。
 というわけで、クリスマスに便乗して、後先考えず早帰りした私ハリンと申します。20代最後のクリスマスです。22時には帰宅しましたが妻は寝ていました。何となくもてあまして母親に電話してみました。僕の方から電話するのは初めてかも知れません。年末年始は帰れんと言うと、しゃあないなぁと言われました。父のことや弟のことやいろいろと、他愛のないことを話しました。

 あんずのクラフティを焼く おばあちゃんにメリー・クリスマス

 ふと、僕はこの人をおばあちゃんにしてあげることができないのだと思い、自分で選び取った人生とはいえ、どうにもやるせない気持ちになりました。不幸でなければいいというものではない。人間が生きていくにはやはり、強度が必要です。母はその強度を持っているだろうか。僕が心配するようなことではないか。

 そうなればいいと どこかで思う


12月23日(火)何かが何かで挟まれた/日常生活の精神病理

 電車がたまプラで止まっている。何が起こったのかさっぱりわからない。
 年賀葉書が足りなくなったので近所のコンビニエンスストアに買いに行く。
 「ムジ20枚ください」
 「ふつうのムジでいいですか。パソコン用のインジェクトもありますけど」
 インクジェットをインジェクトと言い間違う人は多い。本当に多い。郵政省の調べでは日本人の4人に1人は間違えているという。そもそもインジェクトとは何なのか。インジェクトというなじみ深い言葉があって、そっちの方が言いやすいから間違うというのならよく分かる。でもインジェクトって何なのよ。というわけでグーグルの上、勝手にリンク。なるほど!これなら間違えても仕方ないね!…ていうか久しぶりにフロイトを読んでみたくなった。
 みたくなったので読んでみた
 それから。一日早くクリスマスケーキをいただきました。スポンジ部分はココアが入って茶色い感じです。イチゴでかいです。ごちそうさま。


12月21日(日)ココログ/一億円

 いつの間にやらココログが250円コースでも利用可能になっていたので、勢い余って申し込んでしまう。二つ掛け持ちである。1月末頃以降は精神にゆとりができる予定で、先取りして勢い余ったものと思われる。まぁ今のうちに余っとこう。
 ぼちぼち年賀状を書かねばならないのであるが、ドラクエモンスターズを買ってしまったのでたいへんである。昨日というか金曜日、最後の忘年会をばっくれてビックカメラに走ってしまった。ポイントがあったので。グランツーリスモはニューヨークがクリアできなくて放置してある。ファイファン10ー2もミニゲームが厳し過ぎてついてゆかれない。たいへんなことである。
 妻が京都の不動産屋とコンタクトを取り始めたらしく、中古マンションの間取り図が続々とファクシミリ送信されてくる。現状を正しく認識してほしい。誰の収入でローンを払おうというのか。そろそろ突っ込まなければたいへんなことになりそうだ。あと、ドラム式の洗濯機購入を目論んでいて、電器屋の折り込みチラシが抽出され食卓に重ねられている。10万円は下らない代物である。誰の収入でお代を払おうというのか。
 間取りにせよ商品写真にせよ、見ているうちにこっちまでその気になってくるので恐ろしい。ナショナルのやつなんかは宇宙も飛びそうで怖い。たぶんでかい。
 ついに新築物件のパンフレットまで届いた。御所の南、丸太町に面したところ、まだ建ってないようだ。ていうか屋上が庭になっててバーベキューができてつまり最上階の部屋の人のプライベートガーデンなわけだがその部屋のお値段が4LDK+Fで一億円。一億円。一億円ちうても一円置くんとちゃうで。などとトミーズのネタも冴える。そもそも+FのFがわからない。F、F、F………、FURO?


12月17日(水)貧乏礼賛/憤慨しない

 明日、というか今日出す書類で一月下旬(推定、希望的観測含)以降の身のふりが決まるわけだがしかし理由が弱い。いかんせん不純。
 きついっす。もうだめっす。ってのが最も正直なところであるが、そういうことは書いちゃダメ、と釘を刺された。
 給料下がってもいいよ届を出せっていわれて、○○万円ぐらいになるよと脅かされても、就職してからわりとすぐに結婚したので自分の給料というものをいまいちはっきりとは把握しておらず、独身アルバイター時代のことを思い出して、えっ!そんなにもらっていいんですか!?時給おいくらですか!?と一瞬喜んでしまう金銭感覚ていうか罠これも愛。8万円とかで暮らしてたもんなぁ。8万円とかでも本なんか買ってたよ。どうやって生きていたんだろうか。人間ってすごいなぁ。貧乏礼賛。
 物件検索で出雲路時代に住んでたアパートが出てきて、家賃が5千円ぐらい下がっててしかも築年数を明らかに偽っていて何だか切なくなったよ。敷金3万円で、3年ぐらい住んだのに3万円全部返ってきた。その3万円で何を買ったか、というのが今日の問題クエスチョン。
 朝から本社で書類だけ渡して戻るのだと思ったが違った。会議室空いてなくて上の食堂で君財布持ってる?二百円のコーヒー何杯飲んだら元取れる?
 虎ノ門ていうか西新橋。係忘年会改め忘年会係。あぁどうなのさ僕ら吉井くん。僕らはこれから。君の年上の彼女が浮気したって僕には何もわからないし。憤慨もしないし。むしろ「年上」ということばに過剰反応してしまう過剰反応を悟られないように饒舌そんな自分が恥ずかしいし。吉井くんは渋谷の街へ消えていくし。確かに新橋よりは渋谷なのだろう。明日もよろしく。僕あての電話には「Kは亡くなりました。享年23歳。ご用は吉井が承りますので発信音の後に発信音を繰り返してください。フォーエヴァー」と録音テープの壊れた鸚鵡のように相手の言うことをよく聞いて対応してください。


12月14日(日)クリーニング店にて

 タイツをクリーニングに出した。
 「これはタイツですか」
 「タイツですね」
 「下に着るものですか」
 「いいえ」
 「じゃあどういうときに着るんですか」
 「踊るときに着ます」
 「踊りっていってもいろいろあるでしょう。日本の踊りですか」
 「いいえ」
 「じゃあどこなんですか」
 「どこってちょっと難しいです」
 「はっきりしないなぁ」
 「マイナーなもんで」
 「そう言われても困るんですよ、ほんとに。こっちも仕事なんだから。で、どこなんですか」
 「すみません。大陸の方です」
 「あぁ中国ね」
 「いえむしろアフリカです」
 で、引き換えの伝票みると「タイツ」。


12月13日(土)忘却届

 寒い。さすがに寒い朝だ。いつの間にか明るくなっている。起きているのか寝ているのか分からない感じにぼんやりしている。昨日の忘年会では白タイツで暗黒舞踏を踊って、完全に黙殺された。あぁそういうもんさ。
 何か忘年会ばかりで何もかも思い出せなくなりそうだ。昨日までで既に3回あって、来週2回ある。いくら何でも忘れすぎだろう。これ以上僕は何を忘れればいいのだ。忘却届を出しておかないとまずいのではないか。自分の存在そのものを忘れてしまうのではないか。存在など存在していようがいまいがどっちだって構わないのであるがな。
 微妙な時間だな。こうしてまた一日をぼんやり過ごすのであろうな。どうやって帰ろうか。
 いいお天気だ。永田町で反対方向に神保町へ。一年ぶりになる。9時半頃だったのでお店は開いてなくて、コーヒー屋で寝る。頃合を見計らう。
 お気に入りの本屋さん(だったと思われる)が仕舞っていて、「債権者の方はこちら」などと剣呑な貼り紙が貼られているのだった。特に目ぼしいものは見つからなかったが創造の小径シリーズの『表徴の帝国』を買って帰る。


12月12日(金)淡々と

 頭が痛い。これで最後にしたい。忘年会終わって職場に戻る三田の登り坂で係長と会って、お疲れさまとだけ挨拶する。どうにも気まずい。僕は京都へ帰ろうとしていて、係長はそれを知っている。そして僕は職場に戻って今日の残務整理。
 月が丸い。
 目出度く終電がなくなった。
 甘食をかじりながら淡々と力仕事。


12月11日(木)オペジャン

 ブログだからといって毎日ガシガシ書けると思ったら大間違いなのだった。
 職場で、君オペジャン似合うなぁ、と言われて。あぁそうさ。男前は何着ても似合うのさ。電気屋の兄ちゃんみたい。あぁ男前の電気屋兄ちゃんですよ。ていうか別にオペレーションするわけじゃなく単に寒いから着ているだけなのだが。動きやすいし汚れても構わないし。静電気起きないし。仕事捗るし。
 昨日は何らかの何らかが何らかで忘年会。新宿。久しぶりに大江戸線に乗ったが相変わらず深いな。いつまでたっても地上に出られず、出たら出たでどこにいるのか分からず、何とか歌舞伎町のあたりまでたどり着いて、西武新宿駅の脇でうろうろしていたら教官もうろうろしていたところに出くわして、相変わらず道に迷ってらっしゃる。
 ビールをちびりとなめながら、なめているふりをしながら思うのは腹の据わった女の人というのは素敵だなぁということで、みなさん東京に来て何ヶ月かたって、ちょうどいい具合に腹の据わってくるところなのでした。僕はいつまでたっても据わらず、いつまでこんななのか。
 今日は休みで渋谷の東急ハンズとかドンキホーテとかふらふらしていたら雨が降ってきた。こういう買い物をするのも生涯でこれが最後だろう。妻がついに分譲物件まで参照しだして不安だ。こんな定まらぬ人生で。町変わりたがりの癖にな。


12月9日(火)ハログ

 ブログだから毎日更新だろうということで大更新。われながらたいしたネタもないのにだらだら書くのはどうか思う。上司が北海道土産だとかで白い恋人をくれたがこれが缶入りの液体チョコレートでこめかみがギンギンするほど甘いぃ。ひたすら甘いいぃ。でもうまかったよ。あとは何かペロティとかホタテの貝柱とかで、バターサンドはないのかよ!(逆ギレ)
 なぜにブログなのかというとニフティがココログをはじめたからで、さっそく導入!と思ったのだが、あなたは資格なし、月262円しか払ってへんし、といわれ、泣きながらはてなである。はてなは日記も書けるし質問もできるしその質問に答えることもできる。質問者であると同時に回答者なのである。つまりは傍観者でもあるのである。これはシンデレラの罠だろう。猫の舌に釘を打つだろう。もはや自分を見失っているだろう。
 というわけでオレもブームにあやかって、ハログ。ブログは日記しか書けないけど、ハログはインターネットもできるし、マウス操作も絶妙だし、あと働かなくても生きていける。会員募集中。セキュリティ実施手順にもとづき、暗証番号は10000万桁でお願いします。
 会社から自サイトを見てみれば、スタイルシート完全黙殺ですごいことになっている。ネコミ4.7である。


12月7日(日)導入

 昨日の日記はゴマンヒットだとかいって何のことだかさっぱり分からない。
 ブラウザから直接入力できる式の日記を導入してみた。いまやインターネット人口を凌駕したと言われるブログである。ブログというのが何らかの省略形であることはもはや自明のことであるが、何の省略形かを問われて知る人は存外少ない。私はもちろん知っている。
 今日は用事もないのに町田へ行った。町田は人がいっぱいいて渋谷かと思ったが渋谷にしては全年齢型なのであった。用事はないのでぶらぶらするだけである。明日からまた仕事かと思うとどうにもやるせない気持ちになって、もう何にも頼らないと思っていたのに岩波文庫でニーチェなど買っているのだった。油断するとそういうことになる。よくない。  はてなは単語が勝手にリンクされるのでまったく気が抜けない。昨日の「天文学」はどう考えても誤リンクなのであるがどうすることもできなくて、無力感にさいなまれる。文体も変わってしまうわけだ。ファンタスティックナイトだ。


12月6日(土) ゴマンヒット

 とか何とか言うてる間に、50000ヒットを越えました!みなさまありがとうございます。五万というとほんとに私としては天文学的数字です。プラネットです。まぁそれはさておき、↑のタイトル部分の数字がカウンタになってます。Jは昨日訪問いただいた方の数、Kが本日分、Tがトータルになります。JKTとは一体何か。 それは聞いてはいけないことになっていますが、Jがジョー、Kはキョー、Tならタンであるかも知れません。どこまでも蓋然性です。
 今日はといえば渋谷へ行って、さくらやポイントを全部使ってグランツーリスモ買いました。やっぱり男子といえば車です。乳母車に始まり、トミカを経て、チョロキューに終わります。プラレールに達するケースもあります。ていうか本気で車ぜんぜん知らないんですけど、クルマゲームは割と好きで、マリオカートの3人同時プレーで、よくつかみ合いのけんかをしました。たぶん大学とかはもう卒業してたと思う。スーパーモナコGPもすごいやった。あれで免許取ったようなもんだ。モナコだったらプロストにもマンセルにも負けないと思うよ。

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