10月はオクトーバー(2002年)


10月27日(日)ひとり第三台場公園

 台場という名のお台場へ。ユリカモメという名のゆりかもめで。みなは買い物へ行ってしまったので、オレは今日も今日とて砲台跡に腰掛け海を眺め昼寝読書昼寝読書。アベック多いねぇ、デイトいいねぇ。


10月26日(土)ひとり古本屋

 東京は人が多くてというが、ほんとに多いと思う。苦手でなくても多いと思う。例によって神保町と早稲田に。二冊だけ買った。恥ずかしいから書かない。三省堂でアップルの本を買ってちょっと勉強しようと思った。勉強しようと、ちょっとだけ思ったってこと。戻ったら戻ったで今日も飲み会で毎日毎日飲み会でいっそのこと飲み会を生業にすればよいのだ。これも訓練かねぇ。コネクションねぇ。


10月24日(木)眠らず

 人目を気にしつつ更新、寝静まったのを確認。僕は宿題や洗濯が終わらずいつまでたっても眠られない。眠っても眠っても眠い頭だ、眠っても眠らなくても同じことさ。そして更新失敗。無期延期。


10月23日(水)東海道阿房列車

 ぷらっという名のこだま号。各駅停車の予感。4時間ちょっとかかりました。ネットつながったりつながらなかったり、寝たり起きたり、そうこうしているうちに東京東京。次は東東京です。これ以上東に行ってはまずいので中央線に乗り換え、高尾高尾次は西高尾です。あー乗り過ごしてしまった。乗り過ごしてしまったじゃないか。


10月20日(日)なっていた

 母校へと赴く。なんのかんのと丸出しの愛校精神である。東門の手前、学生時分のバイト先はシャッターが下りていた。「まことに勝手ながら本日は…」。日曜だしな。知らない字だった。裏手のアパートが更地になっていた。ミーコはどこへいったのか。
 今回は時間があったのでぐるりと一周。グランドがなくなって円形広場と半円形建物になっていた。南から見ると学生会館と体育館が隠れるし、東からだと法学部棟を半分覆う。意図がよくわからない。無視して建てたとしか思えない。法学部って看板学部じゃなかったっけ?
 その法学部棟で午前を過ごし、昼休みに北東部本格捜索。どうやら一部の三号館は学生会館に移ったらしい。隣と向かいは見つかった。あとはわからなかった。ほんとにあの人たちはどこへいったのだろう。東京とか熊本とか高知とかに帰ったのだろうか。北陸だっただろうか。
 午後は早々にばっくれて、西の奥地へと。旧産社のあたりに国関をみつけて、じゃあS記念館は、と、ほんとにS記念館のみになっていた、雨の中歩いてって確かめた。離れてて不便だったしな。4年間で1コマだけ講義があった。ていうかむしろあのあたりに住んでいた。そこから東に金閣寺の方へ抜けて、あれ?ここのラブホテルは。建て売り住宅になっている。なんていったっけ、こう、紫っぽい名前だったような。利用したことはもちろんありません。


10月19日(土)ナローバンダーズ

 バンダアズ、ウソです。単数形です。むしろ単数系?わかっていたのだしあたりまえなのだし、書くまい、不平は漏らすまいと、思っておりましたが遅いです。ナロウです。OS9でもつながりました。PPPのやり方わからなくて、FreePPP をダウンロードしたのだけれどつながらなくて、何が足りないかと、コントロールパネルの「モデム」ってのがなかった。そんなものは捨てた。むしろモデヌ、と思っていたがコントロールパネル(使用停止)の方に残してあった!ビバ!オレ!ナイス残し!
 まだまだオレはナロウバンダーズだからいいようなもので、カロウパンダーズだったりすると、すなわち過労パンダたち。これは悲しい。気の毒としかいいようがない。パンダア。


10月18日(金)インチキポータブルマック

 エアエッジでつないでいます。予行練習です。何らかのお役に立つかも知れないので書いておきますと、I-O DATA の USB-CFADP と NECインフロンティアのCFE-02 にMac OS X 10.2.1 で何の障害もなくつながりました。32キロです。アイブックは700メガヘルツです。うれしがりついで書いてしまいますと、来週半ばから一ヶ月訓練なのです。東京某市に潜伏です。
 天一でラーメンを食べました。7年ぶりぐらいではなかろうか。こってりつるりと平らげました。だって若いし。ああでもいまちょっと胸が苦しいかも。


10月17日(木)三枚半

 文章を書くのは楽しいって、ホームページやりはじめてから知った。それまでは知らなかった。明日にはプリンタを送ってしまうので(プリンタを持参せよってのもどういう了見でそういう要求をするのかと思いますが)明日までにレポートを書き上げねばならず、レポートってのは端的にいうと文と文章の連続なわけで楽しいはずなのだがこれが最悪に楽しくない。最悪に楽しくない。何度でも書くぞ。最悪に楽しくない。なぜなのか。なぜなのかと考える前にあと何枚書かねばならないのか勘定したほうがいい。ていうか書いたほうがいい。泣きながら書いている。学生なんかとっくに終わったのに、なんでこんなに悲しい目を見なければならないのか。


10月15日(火)三年半

 11ヶ月ぶりに飲酒してビールという名の苦飲料をコップに半分、あるいは四分の一である。新人バイトさんの歓迎会である。歓迎会などと浮かれているオレであるが(オレの歓迎会でもないのに)、すでにその新人さんはバリバリであり、Kさんここ抜けてますよ、あ、ほんとだ。いや、抜けているのはここではなく、オレの方だ。Kさんが抜けているのだ。Kさんとはすなわちハリンさんのことであり、二週間の新人さんに教わっているオレの三年半はいったい何なのか。もはやこの職場にオレの給与を支払う義務などないのか。どの職場ならオレに給与を支払ってくれるのか。新人さんに問うてゆきたい。


10月13日(日)賞罰なし

 ノーベル賞の田中さんは全く予期せぬ受賞だったそうで、オレもその路線でいってみたい。博士号を持ってなかったという田中さんに対抗して、学士号すら持ってないあたりを狙っていきたい。ていうか文学以外持ってないから、ひとつといわずふたつみっつ同時受賞。すなわちシングルといわずダブルといわずトリプル受賞!ノーベル賞の三冠王!松井もびっくり!王選手も真っ青!そして全く新しいノーベル賞を編み出してみたい。すなわちノーベルハリン賞!世界中のハリンたちにおくられる賞!私こと日本のハリンもびっくりといったところだ。あと惜しいところでノーヘルハリン賞というのもある。が、これは賞というよりもむしろ罰なので注意が必要だ。ちゃんとかぶらないとダメだ。それからこれも見落としがちだが、「ノーベル平和賞」と「ノーベル平和で賞」とでは、たった一文字しか違わないのに、全然意味が違ってしまうので気をつけてもらいたい。カーター大統領にもアドバイスしていきたい。


10月12日(土)大丈夫かオレ

 来週の土曜日には同期会が、ある、予定だった、オレには。夕方早めの風呂上がりに電話が鳴る。妻は食事の支度でオレが出る。はい、Kです。「もしもし香具山ですけど」。やあ久しぶり。「なんで家にいるの」。なんでってここ僕のうちやし。「今日同期会やん」。え?「メール送ったでしょ?今日、同期会」。え、来週、じゃなかったっけ?「嘘。私、日にち間違えて教えてたんかな」。いや、え、てっきり来週やと思ってた。「来れるんやったら今からおいで」。ガチャン。ツーツー。カレンダーは19日二重丸。オレの手帳も19日二重丸。そんなはずはとマック起動、メール開くと、ガガーン、同期会12日、集合場所…。なんで?他に予定など皆無なのになぜオレ日付間違う…。しかも12と19。19って素数やん。割り切れへんやん。いや、そういう問題じゃなくて。19日晩ごはんいらんっていったけど…、やっぱりいります…。妻があきれ顔でオレをみている。悲しみにくれつつ香具山さんにメール「本日は参加できませんが、みなさまによろしくお伝えください」。同期メンバーって京都と滋賀だから、会場は中間地点の草津だったのだ。うちからじゃ1時間以上かかる。「誰にでも勘違いはあるものです。また京都で遊びましょう」。慰めメールが入って、オレのダメ度、最高潮。


10月10日(木)労働

 素手でつかみ取る人生などと、格好のいいことを書きましたが、よくよく胸に手をあて考えますと、働かないで生きてゆきたい、という思想としては最悪の部類に入る。働いたら働いたでそれなりに働ける(それなりの働きがある、という意味ではなく、ただ働いている、あるいは働いているふりをしている)というあたりが弱い。どうなんだ労働。そしてアンチ労働。ちょっとのところで、明日休む人。


10月5日(土)貨幣

 まったく興味なかったし避けて通ってきたのだが金融やら何やらを勉強するに、金融商品にはリスクがあると。国債は危ないと。ペイオフは解禁しないと。株価は割り込むと。風が吹けば桶屋がもうかると。そもそもお金って時点でリスクではないですか。紙なんだし。燃やして暖とったり灯とったりぐらいですか。拭きますか。円だろうがドルだろうがゴールドだろうがギルだろうが。食べられないんだもの。ヤギじゃないんだもの。つまり。お金を使わないで生きていく方法を身に付けねばならんのですよ。毒きのこを見分ける技術とか素手で魚を捕る技術とか、野菜が無尽蔵に取れる畑とか、実家が米つくってるとか、人間食べねば生きてゆけんのですよ。というわけでこれからは金融とか経済とか簿記とか会計とかは放棄して、しめじとかサンマとかを素手でつかみ取って焼いてゆきたい。黙っていても野菜や米が送られてきたらいい。けして勉強が嫌になったのではなくそういう生き様を選択したのだと解釈していただきたい。


10月4日(金)おかっぱ

 妻が鏡の前でポーズを取っている。新しいスカートとオレンジ色のタートルネックで。ていうかそれはほぼザジだろう。


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