2002年6月/5月


6月29日(土)横顔

 1999年ごろの職場メンバで中華食べる。僕が入社したあたり。信じがたい話だがこの人たちと一緒に仕事をしていたのだ。僕が早々辞めずにすんだことはそんな種類の幸運の、賜物であったとも言える。ちなみに現在は西暦2002年。
 僕が人を好きなのは、何より顔が好きなのだと知った(格助詞デタラメでスミマセン)。これはつまり、はじめに郵便差出箱としてのポストが好きになり、それから赤い色を好きになるのに似ている。
 愚痴を言わずにすんでよかった。四川ラーメン食べながら汗だくだくかいて大丈夫かと心配されてしまったよ。笑われてしまったよ。


6月22日(土)橋を渡る

 手始めに松ヶ崎橋を渡り南下。蓼倉橋から鞍馬口通を西に入って出雲路橋、この鞍馬口通が狭いながらもしぶとく続く、現役時分(何の)はよく利用したものです(何に)。白梅町にて所用、時間が少しあったので母校の辺りをぶらぶらと、三号館がなくなっていた。なくなるなくなるといわれ続けて十年目、芝生ベンチに変わってました。二回生のときには話あったもんな。彼らはどこへ行ったのか。行くところあるといいがな。さて、白梅町にて所用済ませ東へ東へ逆戻り、天神さんから中立売、ちょっとまわって千本無印、堀川にぶつかるのもちょっとまわって一条戻橋、御所にぶつかったら今出川、賀茂大橋、川端通を北上。高野橋で締める予定も時計を見るとちょうど頃合い、一筆書きのルールを破り、チャオ(スーパー)から出てきた相棒と合流して、本日二度目の松ヶ崎橋を渡りました。


6月20日(木)嗜好

 掲示板のところにもチラリと書きましたがフェティシズムとかそういう話じゃなくて、単純な気持ちで好きなものを好きというのがおそろしい。関西人だからかなぁとも逃げ腰気味に思う。単純というのはそれ以上分解できない、の意で。ボーダーのシャツが好き、シマウマが好き(例えばね)、と言うのはたやすいのです。それをさらに分解して、しましまが好き、ってのはどうなのか。それを暗示するのはどうなのか、と。


6月8日(土)いつもの床屋にて

 「ぼっちゃん今日はどないに」
 「男前にしてくれ」
 「似合わないよ。ぼっちゃんがりにしときな」
 「あい」


6月6日(木)バランス

 仕事いやいや病再発。明らかに向いてない。どこを向いているのかというイケズは黙殺して、面するすべての人にあなたは一体誰ですかと問うてゆきたい。アイブックの画面設定がいつまでたっても決まらない。黄色いような青いような液晶ってこんななのか。夕食時に舌を噛んだ。こないだは左側だったから今日は右。「光も来ない深い海底には」って歌ってみて。


6月4日(火)中国代表優勝

 ワールドカップブームに乗り遅れまじと少林サッカーをみに行く。絶対勝てねー。ていうかオフサイドだろうあれは。


6月2日(日)iBookRevue

 アップルプロマウスのドラッグが圧倒的に難しい。ドラッグとは一体何なのか、再定義を迫られるほどに難しい。アイマックのマルマウスは小さくて手のひらサイズだったので、四本の指だけで画面の端から端までドラッグできた。マウス場は5センチ四方もあれば十分だった。ところがプロマウスはマウスを持ち上げた時点でドラッグが解除されてしまう。なので延々マウスを引きずらねばならないのだ。12インチモニタのすみからすみまで移動させたかったら、マウス場も対角12インチ必要になるのだ。これにはほんとに面食らった。あれ?ドラッグってどうするんだったっけ。今まで当たり前にやっていたことが突如不可能になる。恐慌だ。恐慌ではあるが怯えていても仕方ないのでトラックパッドに慣れることにした。余るのはプロマウスである。何に使えばよいのだろう。サバVS人工鼠、映画でも撮ろうか知らん。脚本をまず書こうか知らん。鉛筆なめたところで気がついた。うちにはキャメラがないじゃないか。だいたいうちにはないものが多すぎる。自家用車はないしマイホームもないしテレビ電話もないし、そもそもうちには愛がないじゃないか。愛が足りないではないか。愛してるって言えないなんて、愛してないのとおんなじだと思うのではないか。
 愛はないのであるがマックは三台ある。アイマックどうしよう。まだまだバリバリなのだ。とりあえず家庭内ラン(愛もないのにランだなんて!)のサーバになってもらってる(なくてもいいのだが)。妻とチャットをした。愛なきチャットである。「お昼うどんだっけ」「そばですよ」「ほう、そりゃいいね」「・・・」「・・・」アサコさんは退出されました。・・・。ハリンさんも退出して、アイブックの画面に貼るやつを貼った。手首に貼るやつを貼っていると、アサコさんが通りかかって言う。発言する。「何かそれ湿布みたいだね」「・・・」「もっかい言おうか?湿布みたいだね」「うがー!」ハリンさんは切れた。窓から飛び出して、電柱にのぼった。おりられなくなった。
 オーエス10は比較的さくさく動く。400ヘルツが700ヘルツになったわけだから、7/4倍ぐらいにはふるえてもらわないとな。実際ふるえているのであろうが。700ヘルツってのはそもそもどういうことなんだ。一秒間に700回ふるえるということか。ふるえどめを飲まなくても大丈夫か。さてオーエス10はさくさく動くまでがたいへんだった。アイマックの環境をぐりーっと持ってきてもうまく起動せず、都合4回も再インストールするはめになった。ユーザ登録も5回やってしまった。だって勝手に送ってくれるんだもの。どうせなら全部違う名前にして、アップルを翻弄すればよかった。
 リターンが押しにくいとかテンキーがないとかいろいろあるけど全般としてはイカス。かっこいい。fnキーで数字入るしね。もうちょっと早く気づいてれば、サバノワ数字全角入力可能モードなんてつけなかったのに。まぁそれはそれでいいか。いつかはいい思い出になるか。そしてやはり小さい。遠く離れてみるとほんとに小さい。愛が芽生えてしまいそうで怖い。


5月29日(水)ひびわれた雲の修理もできる

 早かった。9営業日ってのは一体なんだ。昨日、入金確認しましたメールと発送しましたメールが同時に来て、カスタマイズ製品は海外工場からの出荷となりますので時間がかかります、てなことが書いてあり、まぁ気長に待つさと思った矢先の今日。仕事から帰ると到着しておりましたですよ。これは工場の人が、よっしゃー完成じゃーさっそく届けるぞー、とかいってそのまま飛行機に乗ったに違いない。ジェットで飛んだに違いない。先走ったに違いない。あるいは何らかの罠に違いない。チーズに仕掛けられたネズミに違いない。そんな種類の罠と知りつつガンガン使っておりますよ私ハリンと申します。エアマック内蔵だからか何なのか、あっという間にインターネットだしアイマックにもつながったし、感動、いや感動を通り越してやはりこれは罠だ。アイブックという名の落とし穴だ。くぐってくぐっておとぎの国のロシアだ、モスクワの味だ。さらによくわからないことに、発送しましたメール後、こんなのが届いた。「製品出荷の際には別途メールにてご連絡差し上げます」。そうか、時差があるのか。ロンドンとパリぐらい?


5月21日(火)財形解約

 昨日、日記のアップを確認後アップルホームページを覗いてみると、アイブックのクロック周波数が700ヘルツになっているではないですか、G3のままで。これにより金輪際未来永劫G4プロセッサ搭載のアイブックが世に出ることはないと判断、アップルストアにて緊急注文しましたのですよ。まだお金払ってないから正式注文じゃないんだけど、財形手帳もって走りましたよ。納品は2週間後ぐらいかねぇ。フフフ。
 淡い期待とともに7月ぐらいまで待ってみる約束だったのですが、冷静に考えたら、アイブックのG4はありえんわな。パワーブックG4の存在意義が揺らいでしまうし。互いに区別できない二つの物体は云々…、ムニャムニャ。


5月20日(月)漠然とした不安感

 何度書いたかわからんがマックオーエス10不安である。メイン環境を移してゆかねばならんのかと思いつつ今日も9にて起動、やはしきびきび動いてくれるのは9なので。ソフト作成やなんかも10を多分に意識せねばならないのであるが、正直よくわからずにコンパイル、リアルベーシックさんがやってくれるのでコンパイル、クリッククリックコンパイル。とりあえずは動いているし大丈夫なのだろう、僕にできることといえば、記述の無駄を省いたり、記述の矛盾を正したり、記述のニュアンスを伝えたり、そのようなことぐらいなのです。同居人は端からオーエス10で、いわく「もう慣れちゃった」。このへんが現代っ子であるなぁと思う。3ヶ月の年齢差を感じる。9同士だと、ユーエスピプリンタを共有できたりなんなりと便利なのであるが、「今さら逆戻りする理由などない」のだそうだ。
 西瓜糖ダウンロード、4月はまだクラシックの方が多かった。5末はどうなってるんだろう。


5月10日(金)メーラ

 調子づいて家庭内ランなぞ、とはいってもファイル共有しているだけであるが例えばアップルトークとTCP/IPとの違いってなんだ。プロトコルってそもそもなんだ。昨日はメーラが突然のフリーズダウンで後、立ち上がらない。設定を読み込まない。青くなる。オレフォルダを外すとすんなり立ち上がる。オレフォルダが壊れている。さらに青くなる。絶望的な気分で再設定し、メールアドレスパスワードなど再入力し、この壊れたオレフォルダ、壊れてないやつだけでも読めんかと、オレフォルダ中身をドラッグアンドドロップすると、なななななんと、新設定のオレウインドウに旧設定のオレフォルダ読み込むじゃあないですか。しかもちゃんとメール読めるじゃないですか。壊れてたのは何らかの設定部分だけで、メール本体部分は無事だったらしい。ブラボー!アリーナ!ブラボー!ドラッグアンドドロップ!
 外部にあるファイルを取り込むというのは、おそらくすごい技術だと思うのです。カリカリカリ、っていうし、すごいいろいろな変換処理をしていると思うのです。しかし、ずいーっとドラッグしてみよう、ウインドウに放り込んでみよう、そうすりゃ何とかなるだろうと、ユーザが想像するのは自然なこと、そしてそれをさも当たり前のようにこなしてしまう。これじゃないのですかマックは。マックのアプリケーションは。と、私は恥ずかしくなったのでございます。


5月6日(月)消えない何か

 いつでも聴けるからいいや、って買わずにいたら、聴けなくなって大後悔、入手困難で大後悔の二枚がビーの GROCERY ANDROMEDA と CLOCKWISE でありました。が、インターネットはおそろしい。二枚ともあっさり見つかって、しかも安かったよ。臨海ニュータウンは何年たっても泣いてしまう。全文引用したいが大人なのでやらない。


5月3日(金)これでもつながるインターネット

 経産省による情報試験で処理されるための学習を通じて得た微妙な知識と、アップルサイトのフラグメンタルコンテンツと、足下で不気味に光り現実存在するエア(空気)マック、そして熱、何らかの熱をもって冷やして本日は、ランやらワンやらネットワークについて書いてみたいと思う。エアマック(ってカタカナで書くと何かマクドみたいで嫌だ、嫌だ。だからといって半角と全角とが混在する状況はもっと嫌だ。凝視する蜜柑は全角サイトだ。タグだって自ら全角定義さ)カードがさされず、ネットワーク参加できないかわいそうなマックのために、新しいエアマックはワイアード接続できるという。ワイアードはワイアレスの反対形でつまりは有線接続ということである。この時点ですでにしてエア(空気)のコンセプトたる無線ランの思想から逸脱しているようであるが事実その通りだ。その通りだが仕方ない。現実存在し、そして何らかの海洋生物にも似たエアマックは足下にてその重量感をアピールしている。右のランプが点滅してる。
 ワイアード接続のために「DHCP & NATを使用してひとつのIPアドレスを共有する」ラジオボタンをチェックせよ、という。DHCP(デジタル・ヒエラキカル・セントラル・パシフィック)というのはつまりあれだ。使うわけだ。NAT(ナイス・アシスタント・トリエンナーレ)は、ようするにあれだ、ナイスアシスタントが集うわけだ、3年にいっぺん。まぁ細かいことは置いといて、おそらくプロバイダから割り当てられるIPアドレスを、みんなで共有しましょう、エアマックの仲間たち、というようなことであろう。ほんとならコンピュータ一台につき一個あるのがIPアドレスだけどナットがアレしてプライベートアドレスを割り当てるの?ナットは副作用で防護壁の効果もあるという。心強いではないか。ほら、TCP/IPのIPはOSI基本参照モデルのネットワーク層だから、ルータが関係してくるんだよ(初めて役立った情報試験処理知識)。エアマックもルータだし。えっ、ルータなの?
 で、接続。イーサネットでピーピーピーを使いたいもんだからプロバイダは、ピーピーピーオーヴァイーサネットていうプロトコルを編み出したんだけど、オーエス9はそれを解さなくて、仕方ないからエヌティティ西日本はフレッツ接続ツールを独自に開発した。なのに、エアマックかませるとこのツールが使えない。たぶん「マックー(ランケーブル)ーフレッツモデム」だったのが「マックー(ランケーブル)ーエアマック−(ランケーブル)ーフレッツモデム」となってしまったからであろう。エアマックがフレッツツールをシャットダウンして通さないのであろう。じゃあどうすんだーってアイイー立ち上げたら、んー見慣れたアップルトップページ?800パワーのチタンGフォー?えっ?つながってる?いつの間に?凝視する蜜柑にもつながってる?あのサイト(書けません)にもこのサイト(書けません)にもつながってる?
 それからずっとつながりっぱなしなんですけど。これがふつうの状態?常時接続?速度的には問題ないなぁ。まぁ有線だしな。無線のほうは調子どうよ相棒、って、もう寝ちゃってるんですか?グーグー。お誕生日おめでとう。


5月1日(水)たまねぎ

 職場の近くにハルサキ種苗さんがあって、そこの事務員さんと仕事帰り一緒になったパス。「遅いですね」「はい。カレンダ通りなんです」「あぁ。うちもですよ」「そうでしょうね」「えぇ」...。「かれこれ一年ですか」「一年とちょっとになります」「早いですね」「はい。でももうすぐ辞めようかと」「あぁ。そうなんですか」「人間関係が」「あぁ」...。「次でしたっけ」「はい。たまねぎ、食べはりますか」「えぇ。食べますが」「試作品なんですこれ」「ありがとう」「夏にはメロンもあるんですよ」「いいですね」「それじゃ」「また」...。


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