2001年(9月/8月)


9月30日(日)これは餡パンではない

 おやつにアンパンを焼いた(私は見ていただけだ)。アンパンマンですっかりおなじみのアンパンである。こねて発酵させて餡くるんで発酵させて卵黄ぬって焼いた(私は見ていただけだ)。焼き立てのアンパンというものを始めて食べた。たいへんに美味であった。それはそうとアンパンのヘソというのは一体何なのか。ふつうに作ったらヘソなしになるよ。五つ食べました。ていうかアンパン食べるのもずいぶんと久しぶりだ。五年ぐらいではなかろうか。



9月27日(木)月のカンヅメ

 おもちゃのかんづめが来た。なんだかかんだかいって、子どものおもちゃだろう、と高をくくっていたわけであるが、びっくりした。さすがCMに田中星児を起用するだけのことはあるよ。あまり詳しいこと書けないのが残念である。なんというかこういうところに力を注げるのが、強さであると感じた。一生ついていくよと思った。続いて太陽をも入手すべくチョコボールの日々は続くのであった。あざといなぁ森永。憎たらしいよ。びわさんほんとにありがとう。


9月23日(日)一回ならずも二度も

 ここ数ヶ月間、私の生活を支配していた試験が某天満橋(偉い人が二人もつかまったところだ)で行われ終わった。ひどいもんだった。午前は国語と英語と数学であった。選択肢の意味からしてよくわからず、仕方がないのでマーキングでチューリップの絵などを描いて過ごした。試験の解答としてみれば誤りが多いかもしれないが、造形的にはかなり正しくチューリップであると言えよう。まったく新しい芸術を編み出してしまったかもしれない。午後からは作文であった。題目の意味からしてよくわからず、辛うじて理解できた「・・・について思うところを書け」の部分を、独自の手法で大胆に解釈。なぜに虫歯は痛いのか、について思うところを、冷静な分析の中にも激しい情熱をうかがわせる筆致で論じた。論じきった。そんな自分がいやになった。このまま七階から身を投げてしまおうかとも思った。思ったが、身投げしたところで痛いだけであるし、悪くすりゃ死んでしまうこともあるだろう。痛いのも死ぬのもいやなのでやめた。帰りは新人研修で同じクラスだった海山くんと京阪電車で一緒になって、何を話せばいいのかわからなかったよ。


9月22日(土)くるくるくるくる

 来ない。来ない。びわさんに協力を仰ぎ、ついに応募へとこぎつけたのが一ヶ月前。もうそろそろ、もうそろそろと、自分に言い聞かせつつも、バカ正直に年齢27歳と書いたのがいけなかったのか(大人は後回しだ〜!)、ずるっこしたのがばれたのか(ちゃんと自分で集めなきゃダメ〜!)、不安にふるえつつ日に三度は郵便受けをのぞいていた私のもとに届いたのが、これ。ひとまずは安心していいのだろうか。ていうかぼちぼち9月の下旬だと思うんですけど。


9月18日(火)ことばはただのことば

 きみと世界との闘争では、きみは世界の側に立て。って何ですか?どういう意味ですか?という問い合わせが一件もなかったので勝手に書かせていただきます、カフカです。意味は正直申してよくわかりません。が、くじけそうなとき、やるせないときに浮かび上がってきて、余計にくじけやるせなくなります。僕というのは世界にとって、ほとんど最後の敵だと思う。その僕さえも世界を支援せねばならないという。世の中はあんた中心に回ってんのとちゃうんやで、と子どもの頃よく叱られました。それでも僕は僕を中心に世界を回さねばならない。勝手には回ってくれない。絶対に回ってくれない。僕が僕のために僕を動力として回す世界、なのにこんなにもままならぬ。待てー、コラー、どこ行くんじゃ〜。あぁ、だから、スピッツの「君が世界だと気づいた日から〜」などという歌に心揺すぶられるのか。僕にはおそらく「君が世界」などという発想はない。僕は僕の世界を回すし、君は君の世界を回す。回る世界が二点でもって交わるときに、交わるときに、交わるときに?二点で交わるよりも一点を共有するほうが平和的だ。衝撃が少ない。二次方程式で重解になるやつです。D=0の。いっそD<0で。それからちなんでおくと「膨らんだシャツのボタンを〜」ってのもスピッツで、かなり支配的であると思うわけです。
 貧乏は遺伝する、は高校のときに友だちが言ってました。おお、そうだったのか!と妙に納得した覚えがあります。優性遺伝なのだそうな。


9月12日(水)米国の

 どうしてこういうことが起こるのかと思う。静かに暮らしてゆけないのだろう。きみと世界との闘争では、きみは世界の側に立て。


9月10日(月)鉛筆

 もうすぐ試験なので鉛筆を買いに文房具屋へ。ハイユニ買うぞ!と意気込んでたのに、結局ユニにしてしまう。ちょっとのところ貧乏性であると思う。貧乏は遺伝すると云う。同居人がベーグルを焼く。あの餅餅感が見事に再現されていた。ので驚愕。ところでユニスターってのは昔からあるのか?


9月4日(火)柿渋

 パイン材テーブルを塗った。柿渋の発酵が進みやや饐えた匂いのするものの、おそろしくいい感じに仕上がった。あとはこれにあうベンチをみつけるだけだ。ってなかなかみつからないのよ。ムジにパイン材のベンチをつくっておくれとメールしておいた。
 おやつは白玉。あんこときなこでいただきました。涼やか。残ったあんこと×××××(書けません)をミックス、トーストにのせて相棒が食べていた。端的に言うとゲテモノである。相棒はふだんの味付けあっさり目なのに、たまに理解に苦しむ取り合わせの食物(たぶん)をお作りなさる。お作りなさって勝手にお召し上がりなさる。某東海地方出身ゆえなのだろうか。試みに一口いただいたが、人としての尊厳の問題であると感じた。半期に一度ぐらい食べたくなるのだそうだ。まだまだ得体は知れぬ。
 それからウイルスであるが、んー結局どうなんだ。新定義のウイルスが、ver.2.0.4 のコードと一致した、ってことなのだろうか。まったくの無自覚で、そういうことが起こりうるのであろうか。そうでなければ、悪意のあるウイルス(正確にはトロイの木馬)作者の送ってきたファイルを、なぜかオレが自分で作った in Watermelon Sugar であると勘違いして・・・、などということになってしまう。ひっかかるのが ver.2.0.4 だけってのも謎。確かにver.2.0.5 はけっこう書き換えられてるけど ver.2.0.3 と ver.2.0.4 ってほとんど変わらんよ。なぜこういうことになるのか。まぁいずれにせよ気をつけるです。
 筒井康隆おもしろいなぁ。


9月2日(日)ギフ

 妻の実家へ里帰り、といっても日帰り墓参りだ、時期外れで。例によって地下鉄や新幹線やバスやエスカレータやたくさんの乗り物を継いでたどり着いた。義父がそうめんを茹でてくれた。結婚前、寡黙な人だと現在の妻に当たる人から紹介されたのだが、ふつうによくしゃべる人だった。オレの方が100倍寡黙でいつも申し訳ないような気になる。いつまでたっても大人トークのできぬオレであった。妻の幼なじみが赤子を連れて遊びに来た。赤子の95パーセントはほっぺたでできていると思う。なぜにあんなにも下ぶくれているのか。やわらけ。だっこさせてもらうも、そのままフリーズ。
 義父の運転で墓地へ。なむーとお参りして、駅まで送ってもらう。いい加減みやげもネタ切れだ。青柳のぴょん吉まんじゅうを。


8月15日(水)ふくらんだシャツのボタンをひきちぎる隙など探しながら

 仕事帰り、職場の先輩と北山にて。春に転勤した別の先輩のご長男誕生祝い、赤ちゃん用品を選ぶ。先輩も現在妊娠五ヶ月だ。このお腹には人間の命がこもっているのだと、いつも不思議に思う。やっと落ち着いてきたと笑う。つわりがきついと男の子なのだそうだ。スパゲティ食べてさよならをした。毎日毎日わずかの間、死んでいるような僕は。


8月11日(土)どうよ最近

 某M嬢と。銀閣寺なと。サンキュウミルメーク!


prev | list | next