歌詞

ユーチューブでGメンを見て知ったミドリカワ書房ですが(有名な人ですか。ネットしか情報源がないので全然知りませんでした)、みんなのうた + αみんなのうた2を買いました。比較するに、みんなのうた + αの方が難しい。私はみんなのうた2の方が好きなのですが、みんなのうた + αにどうにも引っかかるものがある。何に引っかかるのか。

顔2005…整形手術がしたい、と娘が母に訴える。なぜか母は「きれい」。親子なのに母だけ「きれい」。

だまって俺がついて行く…妻働き者、俺専業主夫。働かずに生きていきたい俺だが、家事はちゃんとこなす。

馬鹿兄弟…弟が馬鹿。借金して失踪。兄は東京でミュージシャン、少し売れてきた頃に弟から結婚式の招待状、出席するのかよ。

保健室の先生…男子しか来ない。女子からはボロカスに嫌われる。井の頭線で痴漢に安全ピン滅多刺し。彼氏はアイドルと弁護士。

雄と雌の日々…彼女が妊娠、中絶。彼女の父親は俺に似ている。そしてオチが。

特に「保健室の先生」と「雄と雌の日々」。

保健室の先生が男子に人気で女子総スカン、までは何とか理解できるが、安全ピンとアイドルと弁護士、で、吉祥寺のマンションに2年の生徒が泊まりに来る、って、ちょっと無理。

雄と雌の日々は、彼女の父と対面して、「まぁしょうがねぇな」まではありそうな展開だが、その流れからあのオチはふつうない。いや、あるのか。いや、ないだろう。

いや、ない、と書いて気づいたのですが、つまりは「歌詞」としては「ない」のだと思ったのです。「歌詞」って例えば文字数とかわかりやすさとかあらゆる制約があって、不自由なものでしょう。その制約の中で、本来は「ない」ものを書いてしまった、これが希有であるし、書房なのかなと思ったのです。抽象的で訳がわからないものは珍しくありません。具体的なもので混乱させられるから、困るのです。

ここからは自分の話で、この「困る」ってのが若い頃はわからなかった。90年代に十代〜二十代を過ごした所為なのか知りませんが、ベタなものを忌避する機構ができていたような気がします。「リンゴガール」とか「母さん」とかは好きになれなかったように思います。「恍惚の人」の収まり具合が鼻についたのだと思うのです。現在はむしろそちらの方で泣くわけですが。

ただ。要求されたものを一定の水準で書くのがプロであれば、何だかちょっと違和感あるなぁというような半歩ずらしもまたプロの業なのではないかと。どっちもやれんといかんなと。

まぁそれはそうと、日本以外全部沈没って筒井だったよなと思ったら筒井ですね。映画になってたのか。全然知らんかったよ。この全然知らんかったってのを何とかせなならんと思わないでもないよ。

どうして嘘つくの〜♪