favorite shirt

藤井大丸7階にて紳士物衣料売場が新装開店したということで妻に連れられ。妻は女性ですが嗜好がおじいさんなので(おじいさんが好きでありかつ、おじいさんが好きなものが好き)、婦人物よりも紳士物衣料を見る時のほうが楽しいのだそうです。私はどちらかというと90年代少女趣味で、紳士物と聞いただけで己のことは棚に上げてお父さんの臭いがして嫌だ。お父さんの臭いは嫌だ。とかいってもいい加減ミカン色のTシャツは着られなくなってきた。

これは20歳ぐらいの頃から提起されてきた問題なのだけれど、30代とか40代とかになった時にオレは何を着ればいいのだろうかと。で、ひとつの回答が妻により示されるのです。マーガレットハウエルで黒いシャツを買ってもらった。店員のおねえさんと妻の有無も言わさぬ勧めに従い試着してみたたところ、これがまた、似合うのですよ。90年代少女趣味の私が顎髭生やしたおっさんが好むような黒シャツを着て似合うのですよ。正確には黒じゃなくて墨なのだそうで、確かにベタッとしたいやらしい黒ではなく、若干くすんだようなツヤのない黒だ。グレーでもなくこれは墨としかいいようがない。京都限定だそうでこういう色を編み出す人は本当に、どういう色彩感覚をしているのだろう。そういう人の色彩感覚により私は救われているわけですが。

こんな具合に私はこの歳になっても、若さの終りを知り続けているのです。前回と今回のエントリはそれを詠嘆する内容になっています。すなわち「朦朧とする」と「色」ですね。そうは見えないかも知れませんが詠嘆していますよ私は。

オレンジとか黄色とか大好きなのに、着れんのですよもう。来年は着れないなと今年は思いました。シャツは無理だろう。例えばマフラーとか携帯とかハンカチとか、それくらいなら構わないのかな。それくらいなら構わないのかなとか言ってるよ。

私は私のやりたいようにやるということを肯定するものですが、私が私のやりたいようにやるということが私のやりたいことではないという事態に直面して戸惑うのですよ。朦朧としている割には、引いて見ているじゃないか。引いて見ているじゃないかという私自身も朦朧としているわけで、本当に引いて見ているかどうか、事態に直面して戸惑うことが適正かどうか、よくは分からないのですが。この朦朧としている私は何なのか。この朦朧としている私の自覚が、20代の終盤には足りなかったように思える。

「朦朧とする」のは何かと言うと言うまでもなく意識です。意識以外の何ものでもありえません。いずれ詳しく書きます。

ところでこのシャツの上には何を着ればいいのかね。

コメント

  1. え、みかん色、ダメですか。
    私はずっと黒ばっか着てたので、それはもう着倒していたので、
    今年何と、みかん色デビュウしてしまったのですよ。
    ダメですか。もう来年はダメなんですか。
    困ります。せっかく買ったのにそれは困ります。
    どうかハリンさんも、来年もみかん色着てください。

    私もおじいさん的なものが好きです。
    以前はサライなども愛読しておりましたが、
    あれはもう若過ぎてダメです。ええ。

  2. おおお!
    ウエルカムみかん色!でございますね。
    大丈夫です。みかん色フォーエバーでございますよ。
    実のところ私の場合は年齢の所為というよりも、
    コンタクトやめて眼鏡をかけて、
    髪を短く刈り込んでと、
    外見が大幅に変化したことによる似合う似合わないが大きいのです。
    髪はちょっと伸びかけていたのですが、
    昨日また短くしてしまったので、
    みかん復帰が遠のきました。
    しばらく黒い感じでいきたいとおもいます。
    黒先輩よろしくお願いします。
    黒はとっくりセーター(実存ルック)くらいしか着たことありません。

    サライすでに若過ぎますか。
    滅多矢鱈に旨そうな団子とか干し柿とかが載っている雑誌、
    と認識しております。

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