林真須美被告死刑確定に思う

2009年4月25日

無罪の推定とか疑わしきは被告人の利益にとか私が書けるようなことでもないので書きません。私が想像して戦慄するのは被害者の遺族のことです。

無念です。あまりに無念です。物的証拠なし自白なし動機の解明なしで、「こいつがいちばん怪しいので死刑にします」でお終い。お終いなんですよ。これで報われますか。感情は回復されますか。怪しいのを吊るすのくらい、小学生でもできるんです。日本の司法制度はリンチレベルですか。「証拠ないんだけど、ご近所さんとうまくいってなかったんでしょ?この人でいいでしょ?納得でしょ?」もう少し遺族の気持ちを慮ることはできないものでしょうか。

上告棄却の速報が流れたとき、私は職場の食堂でテレビを観ていました。たまたま、二人の上司と同席していました。林被告がテレビカメラに向かってホースで水をかけるシーンが放映され(この一事をもってしてマスコミによる世論の誘導を糾弾できますがまぁそれは置いといて)私が暗澹たる気分になっているところで、ひとりの上司が口を開きました。「もう10年も前か」。そうですね。早いものですね。私は影も形もありませんでしたよ。もうひとりの年長の上司が口を開きました。普段から歯に衣着せぬというか毒舌というかとにかく他者に対する雑言で飯を食っているような人なのでてっきり「こいつ最悪やなぁ、死刑当然やで」といったような類いの罵倒が聞かれるものとうんざりしましたが、違いました。「最近、死刑多いな」。そうですね。そういう種類の俗情も、私はあると思います。裁判所が媚びるかどうかは知りませんが。

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